オリコンなどの商業ランキング会社のいくつかが競って病院のランキング本を発売している。これは使えるのだろうか?
 堂々の第1位は某小児科医院で、テレビで紹介されていた。院長はTV画面で得意そうに「子供は点滴で輸液してあげれば、回復が早いんですよ」と、すぐに点滴をおこなうことを売り物にして言うことを得々と自慢していた。
      しかし、本当にそうだろうか?
最近の研究によると、小児の場合点滴で水分を補うより、経口で、あるいは経腸的に水分を補給した方が病気からの回復は良好であることが証明されている(Arch Pediatr Adolesc Med 2004 May; 158:483-90.)。
元々点滴の方がよいというエビデンスは存在しない。そうであるのに、件の院長のように点滴を多用するのはなぜか?侵襲的な医療やテクノロジーを駆使した治療法がもっと簡単な方法よりも良いとする、今日の医学界の風土があるためだと思われる。

 しかし結論は「小児の水分補給については、より簡便な経腸的治療法のほうが優れている」と言うことである。

それでは、誤った方針の医師がランキング一位になるのは何故か? . .
1:ランキングは治療を受ける小児ではなく母親がつける。治療内容の優劣ではなく、子供に医療を受けさせた気分になれる(自己満足)だけで義務を果たした気分になっている愚かな保護者の存在。
2:良い治療と、患者満足気分は滅多に一致しないと言う事実を無視している。
3:本来ランキングに馴染まない医療機関の優劣に無理にランク付けする愚かさ。
4:売れれば何でもする浅ましい商業主義
結論 騙されないで下さい。
不利益を被るのはあなた(あるいはあなたの家族)です。